魔法のワンドは誰でももっている
When the heart is hard and parched up,
come upon me with a shower of mercy.
When grace is lost from life,
come with a burst of song.
When tumultuous work raises its din on all sides
shutting me out from beyond,
come to me, my lord of silence,
with thy peace and rest.
When my beggarly heart sits crouched,
shut up in a corner,
break open the door,
my king, and come with the ceremony of a king.
When desire blinds the mind with delusion and dust,
O thou holy one, thou wakeful,
come with thy light and thy thunder.
心が かたくなに
干(ひ)からびるときは
慈愛(めぐみ)の雨を
たずさえて 来てください
日々の暮らしから
やさしいこころが 失せるときは
迸(ほとばし)る 歌をたずさえて
来てください
せわしい仕事が
あたりいちめんに騒音をかきたて
遥かなるものから わたしを遮るときは
沈黙の主よ
平和(やすらぎ)と憩いを
たずさえて来てください
わたしの乞食根性が
片隅にとじこもり うずくまるときは
わが主よ 扉をうちやぶり
王者の威厳をただして 来てください
欲望に目が眩み
妄想と埃で 心が盲(めしい)になるときは
おお おんみ 聖(きよ)けき ひとよ
油断なき ひとよ
おんみの光と雷(いかずち)を
たずさえて 来てください
ギタンジャリ
R・タゴール / 森本達雄 訳注
第三文明社 レグルス文庫 209
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魔法のワンドは誰でももっている
魔法のワンドは
だれでも もっている
忘れてしまった
つもりでも
自らが閉じた
記憶の扉の向こう
秘密の部屋で
持ち主が 想い出してくれるのを
ずっと 待っている
ある満月の晩に
イギリスから届いたばかりの
魔法のワンドを振ると
スピリットたちが
なだれののように
押しよせてきて
彼女たちのダンスの輪に
引き込まれていった
魔法のワンドは
羽のついた
万年筆のようでもあり
人の心に 灯りをともす
トーチのようでもあり
はたまた 無限大を 意味する
この世で見える
∞の字の 半分にも思えた
あたたかな 樹と
匠のぬくもりを
手のひらに感じながら
原始の地球からの
メッセージがつまった
先っぽのクリスタルに 手をそえて
いまは ウルトラマンに
なったが ごとく
自分の胸に光る ボタンを探し出し
クリスタルの先っぽを
胸のボタンに あてて
魔法のじゅもんを となえる
すると 胸の奥深くで
時空の扉が 壮重な音をたてて
開いてゆき
秘密の部屋が あらわれた
そこは 天井が高く
窓からは燦々と
光が差し込んでいた
右側の壁には一面
遥かなる時空 図書館に繋がる
本棚があり
部屋の奥には
古ぼけた 机と椅子
窓の近くには 大きなソファがあった
わたしは そのなつかしい
特等席に ゆっくりと身をしずめ
瞼をとじる
ここは
自分が望む未来を創造する
秘密の部屋
世界中の人が
あなたは すでに 成功した
十分に 幸せだ
豊かだ と言っても
もし この わたしが
心から そうだと 思わなかったら
未来永劫
わたしは 成功も
幸せも 豊かさも
享受することができない
わたしは 自分が
何か 欠けた者のように
どこかへ 行って
何かを 奪い取るように 得るために
だれかと 競争する必要はなかったのだ
競争ではなく 創造を――
人を 押しのけ
声 高々に 自分の名を叫び
ものごとを 成すことを
成功と 呼ぶのではなく
今 ここに
力なく うなだれている
そのままの自分
ありのままの自分をも
本当のところは
すべては うまくいっているんだと
ポンと 快く
自分自身に 承認印を押してやり
そのまま まるごと
受け容れてやることこそが
わたしのささやかな
成功の始まりだった
それは たぶん
尊大で 傲慢
自信過剰になるのとも
ちがうし
今の自分に
安住してしまい
前に進むことを
やめてしまうのとも
ちがう
成功したい
社会から 認められたい
と ひとは言う
しかし
まず この わたしが
自分を 認めなかったら
いったい 誰が
わたしを 受け容れてくれるというのか
わたしの前に 現れる 相手は
わたしが 自分で 自分のことを
本当のところ いったい
どう思っているのかを 映し出す
鏡に すぎなかった
成功も 幸せも 豊かさも
どこか はなれたところにあって
それを 取りに行くわけではない
すべては
いま このわたしの手のひらの中の
光り輝く創造の粒子をつかって
形づくっていけばよかった
過去・現在・未来の区分さえ
本当は そんなもの なくて
すべては 今
この瞬間(とき)のなかにこそ あった
棚の奥で眠っている
自分だけの魔法のワンドを
手にとって
自分が本当は
誰なのかを想い出し
もっともっと
豊かさを味わい
もっともっと
自らの意識を 自由に解き放いて
本来の自分を のびのびと 生きればいい
わたしを
不自由にしているのは
肉体でも お金でも ない
家族や 他人
社会のルール 決めごと でもない
わたしを
不自由にするものは
ただ ひとつ
自らの意識だけ なのだから
ミツコ
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Category : Consciousness (意識)